« 2010年11月 | トップページ | 2011年3月 »

2010年12月 6日 (月)

終戦

権田に向けて高々と提示されたイエローカード。それは、ドラマの終わりを告げるカードであった。わずか42インチのTV画面に映し出された2時間余りのドラマ。俺を悲劇のどん底へ突き落とすには十分すぎるストーリー構成と結末であった。J2降格という信じられない現実。ピッチに倒れ込んで肩をふるわせて涙する選手達。そして、泣き崩れるサポーターの姿。特に青赤のユニを着た小さな子ども達が涙する姿には、本当に心に痛みを感じた。いつのまにか、椅子から転げ落ちていた自分の姿。頭を打ったか、腰を打ったかもわからない。もう、体中の力が抜けている。24時間前からドキドキしていた心臓の鼓動も、このまま止まってしまうのではないかというくらい、ゆっくりとした鼓動に戻っている。終戦である。

こんな時、いつもなら「やけ酒でも呑みに行きますか?」と誰からともなくメールが来るのだけれど、サッカー仲間の友人からは一通もメールが来なかった。皆、体中の力が抜けて、それどころではなかったのかもしれない。私も、誰かと呑みに行くという気分ではなかった。

なぜか、夕食だけはガツガツと食べることが出来た。これほどの悲劇に見舞われても、食欲だけは失せないようだ。痩せないはずである。ビール(正確には発泡酒)を一缶だけ飲んだが、勝利した時のために用意しておいたワインを開けることができなかった。家族は、状況を察してか、誰も俺に話しかけてこなかった。“俺に話しかけるなオーラ”が、俺の体中から発散されていたのかもしれない。明らかに父親失格である。これ以上、家族に気を遣わせてもいけないし、かといって明るく振る舞うことも出来ず、夕食後に一人で自分の部屋にこもった。一人になると、何とも言えない寂しさ、辛さ、空しさを感じ、徐々に呑みたい気分になったが、俺から「やけ酒でも呑みに行きますか?」メールを出すことは出来なかった。夜遅くなってサッカー仲間からいくつかメールが来ただけで、誰からも「やけ酒でも呑みに行きますか?」メールは来なかった。結局、音楽を聴きながらふてくされて横になっていたら、そのまま眠ってしまった。一人涙に暮れるわけでもなく、酒を煽って酔いつぶれるわけでもなく・・・俺の東京愛はそんなものか・・・。

西京極の悲劇から2日が過ぎて、徐々にではあるが、物事を前向きに考えられるようになってきた。“忘却”という人間に備わっている自己防衛能力のお陰である。どんなに大きな悲劇も、忘却という能力が、時の流れとともに解決してくれる。あれだけの悲劇を忘れるのに2日という期間はあまりにも短すぎるだろと言われるかもしれないが、歳をとって忘れっぽくなったと言うことで勘弁して欲しい。

「今、J2のレベルが結構下がっているから、それほど選手が抜けなければ、1年でJ1に戻れるでしょ。」
「セレッソの例もあるし、フロントに目覚めてもらうためにも、一度、降格の屈辱を味わった方が良い。」
「平山に自信を付けさせるためには、一度、J2でゴール量産の経験を積ませた方が良い。」
「J1ではなかなか出場機会に恵まれない大竹、草民、高橋ら若手に経験を積ませるためにも、一度、J2で戦った方が良い。」
「久々にあの刺激的な東京ダービーが観られるからいいや。」
「J2に落ちればスタジアムが空くから、席取りの心配が要らなくなるでしょ・・・・」

これらは、降格したときのショックを少しでも和らげるために考えた言い訳である。我ながら、ポジティブになれる。一昨年にJ2に降格して不死鳥のように蘇り、今期、ACL進出を決めたセレッソには本当に勇気づけられる。セレッソにやれて、東京にできないわけはない。報道では、「FC東京のレギュラークラスの選手達がごっそり抜ける」とか「J2定着の危機」とまで書かれているが、我々はFC東京と選手達を信じるしかない。難しいかもしれないが、大好きな今野には、是非とも残ってほしい。

再来年、FC東京がJ1に復帰して、「あそこで降格しなければ、今回の優勝は無かったと思う」と話す青赤ユニをまとった今野の姿が見たい。俺は信じている。

| | コメント (0)

2010年12月 3日 (金)

いよいよ最終決戦

いよいよ明日は残留をかけた最終決戦である。相手は降格が決まった京都とはいえ、どちらかといえば東京が苦手としている相手である。堅守速効型。一発のあるディエゴはいるし、負けても全く不思議ではない相手である。この大事なときに、ナオが怪我。スズタツの調子が良さそうだから、ちょっと安心したけど、最終戦にナオが出られないのは残念でならない。

東京が勝てば文句なしの残留。ただ、東京が引き分けるか、負けてしまった場合は・・・。東京が負けても、神戸も負ければ東京が残留。ただ、これは浦和に助けられたことになり、まず間違いなく来期の浦和戦で「誰のお陰で残留できたと思っているんだ!!」みたいな弾幕が踊るであろう。ひぇ~。浦和サポの友人からも、一生同じ事を言われそう。嫌だ~。

そんな思いをするくらいなら、いっそのこと降格してしまった方がいいかも。だって、今、J2のレベルが結構下がっているから、それほど選手が抜けなければ、1年でJ1に戻れるでしょ。セレッソの例もあるし、フロントに目覚めてもらうためにも、一度、降格の屈辱を味わった方が良い。平山に自信を付けさせるためには、一度、J2でゴール量産の経験を積ませた方が良い。J1ではなかなか出場機会に恵まれない大竹、草民、高橋ら若手に経験を積ませるためにも、一度、J2で戦った方が良い。久々にあの刺激的な東京ダービーが観られるからいいや。J2に落ちればスタジアムが空くから、席取りの心配が要らなくなるでしょ・・・・。

情けない話だけど、いつのまにか身体に防衛本能が働き、降格した時のショックを少しでも和らげる理由をあれやこれやと考えてしまっている自分がいる。でも、実際は、心の底からJ2に落ちないで欲しいと思っている。今期は悔しい思いばかりさせられたけど、俺の東京愛は変わらない。この苦難を乗り切れば、来期に向けて大きな自信になるさ。落ちるな!!!。頼むから勝って残留を決めてくれ~。

試合開始まで26時間。既に胸がドキドキし始めている。残念ながら西京極へは行けないけど、TVの前でずっと念を送り続けるぞ~。

| | コメント (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年3月 »