岡田ジャパン終戦
ウルグアイ、ガーナ、オランダ、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、パラグアイ・・・。蒼々たる国が並んでいる。ベスト8に進出した国々である。これらの国々に名を連ねるところまであと一歩の所まで来たのだが、最後の最後に幸運の女神は日本に微笑んでくれなかった。PK戦までいったのだから、ベスト10には入ったと思いたいが・・・。まあ、限りなくベスト8に近いベスト16と自慢してもバチは当たらないであろう。
守備に関しては、最後まで集中を切らすことなく、世界レベルの水準にあったと言ってもいいと思う。スペインにも十分通用したのではないだろうか。中澤とトゥーリオは今回の大会でも屈指のCBに挙げられるであろう。アンカーの阿部はMVPに匹敵する活躍をしていた。また、川島もワールドカップ中に急成長し、世界レベルのセイビングを連発していた。問題は中盤の選手である。人選の問題からスピードがない選手が揃ってしまったのは仕方がないが、トラップ、パスの精度、ドリブル、キープ力など、あらゆる点で世界レベルに達していなかった。Jリーグでは一流でも、世界の壁は厚い。ボールを奪っても、せいぜい2~3回しかパスがつながらず、苦し紛れに前線に蹴りこむシーンが何度もみられた。ポゼッションサッカーとは程遠い内容であったと思う(まあ、ワールドカップの舞台でそれができればサッカー大国の仲間入りなのだが・・・)。FWに関しては今更語る必要もないであろう。決定力の無さは今に始まったことではない。世界レベルのチームに名を連ねるためには、松井のバーに当たったミドルシュート、本田に訪れたビッグチャンスのシュート、最後に玉田に訪れたチャンスのどれかは決めなければならなかった。
岡田監督は、23人の選手の心を一つにまとめるという意味では素晴らしい能力を発揮した。また、ワールドカップ前に4連敗した試合を通して、日本の現状を見極め、理想のサッカーを捨てて堅守速攻チームを創り上げた。その手腕は見事であった。特に阿部をアンカーに配したシステムは大成功であったし、本田をFWで活かすという決断も見事であった。また、マスコミ、スポンサー、協会の圧力もあったと予想されるが、それに屈することなく俊輔と内田を外した決断は賞賛に値する(内田が出演しているブラビアのCMが何とも物悲しかった)。
ただ、前に書いたオランダ戦での2つのミス、デンマーク戦での1つのミスは、運が悪ければ致命傷にもなりかねないものであったと思う。また、これはミスとは言えないが、選手交代がパラグアイの後手後手に回っていたこと、そして最後の交代カードが玉田であったのは、私には???であった。どこまで玉田が好きなんだよ。勿論チャンスメイクという意味では運動量のある玉田を使うことも理解できなくはないのだが、あそこは森本のスピードと決定力に賭けて欲しかった。そして、PKの人選であるが、駒野が出てきたときに不安の気持ちで一杯になったのは私だけではないであろう。駒野に技術がないと言っているのではない。残念ながら駒野にはオーラがないのだ。駒野のいかにも人の良さそうなルックスは、相手キーパーに威圧感を与えるには程遠い。あの場面で必要なのは、技術よりもオーラである。駒野は、守備という意味ではよくやっていたが、持ち味であるセンタリングの精度は最後まで上がらなかった。結局、ワールドカップ中にまともなセンタリングは一本も上げられなかったのではないだろうか。PKの場面も、どこか自信が無さそうな感じであった。駒野はフルに試合に出場していて疲労困憊であったろうし、あそこは途中交代で入った憲剛や玉田にキッカーを任せても良かったと思う。
試合後、岡田監督は代表監督辞任を表明したようだ。あれだけの個性派集団を一つにまとめた能力は、名監督に十分値する功績である。いくら技術のある選手が揃っていても、それをまとめられなければフランスやカメルーンのようになるのだ。続投を望む声も多いようだが、私は、日本代表にとっても岡田監督にとってもここで辞めた方がいいと思っている。「なぜだ?」という方も多いかと思うが、理由は一つ。
岡田監督にはオーラがない!!!
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