ワールドカップモードに突入
今ひとつ盛り上がりにかけるが、世間はワールドカップモードに突入している。マスコミも日本代表チームについて様々な記事を書き連ねているが、まず我々が理解しなければいけないことは、今の日本代表チームが、今回のワールドカップに出場する32カ国の中で最下位もしくはその近くに位置するチームであるということである。北朝鮮チームが最下位と言われているが、FW陣を比較すると、攻撃力では明らかに北朝鮮>日本である。岡田監督の口から「ベスト4」という言葉が飛び出したが、これはあくまでも目標であり、現実を見据えた物ではない。ベスト4の難しさを誰よりも理解しているのは岡田監督自身であろうし、それを「身の程知らず」的な論調で記事にしているマスコミは間抜け以外の何ものでもない。
代表メンバーの顔ぶれにはがっかりさせられたが、「守備的に戦う」という確固たる信念で選んだメンバーであれば、ある程度は理解できる。日本人得点王の前田が選ばれなかったことは?????であったが、今の日本人のFW陣は、ワールドカップの舞台では誰が出ても大差が無く、それならば少しでも守備をするFWを選ぼうという考え方は間違っていない。JリーグでFW陣を完全に外国人に依存しているツケが回った格好であるが、そもそも自己中心的な性格を嫌う国民性という点でも日本人はFWに向かないようだ。
岡田監督は、ここにきて「守備的に戦う」ということを全面に打ち出しているが、代表メンバーを選ぶ段階でその考えは固まっていたはずである。そうでなければあのメンバーは理解できない。ただ、それを徹底できないのが代表監督の辛いところなのかもしれない。守備的に戦うのであれば、中盤の中村俊輔、サイドバックの内田は不要である。中村俊輔は守備をしないで有名だし、フィジカルも弱い。俊輔であれば小笠原の方がフィジカルが強いし、強いプレッシャーの中でもまずまずのプレイができる。内田もまだまだフィジカルが弱く、これからの選手であり、「守備的に戦う」のであれば徳永>内田であろう。マスコミやスポンサーの問題、サッカー協会の圧力など目に見えない力が働き、人気者の彼らをはずせなかった可能性は高い。また、色々な意味でカズをはずした時と同じ状況に陥るのを恐れたのかも知れない。
国内最後の調整試合であった韓国戦であるが、見事な負けっぷりであった。まあ、負けるのは仕方がないが、日本代表にとって何も役に立たない練習試合になってしまったと思われる。岡田監督がワールドカップで「守備的に戦う」ということを目指すのであれば、韓国戦でもその戦い方を展開して欲しかった。国内最後の調整試合だから・・・、韓国戦だから・・・など様々な状況が、岡田監督の目指す戦い方にブレを生じさせたと思われる。結局中途半端な戦い方に終始し、得たものは「明らかに韓国より弱い」という事実だけだった。
マスコミの論調を見ると、「守備的に戦う=悪」といった内容が目につく。「点を獲る気がないのか?」「あんな戦い方では得点できるわけがない」「勝つ気があるのか?」等と書かれているが、そもそもワールドカップに出場する一流国を相手に、相手の守備を崩して流れから得点できる可能性は極めて低い。得点できるとすれば、数少ないセットプレイのチャンスを活かすしかないのだ。守って守ってカウンターから得点、または守って守ってセットプレイから得点。これを徹底し、日本に幸運の女神が微笑んだとき、今の日本に初めて勝利がもたらされるのである。
守備的に戦うという戦術をとるにあたり、トゥーリオの前線に上がりたがるスタイルはマイナスに作用する。ただ、彼のシュート力は捨てがたい面があり、いっそのこと、トゥーリオをFWで使えばいいと思う。シュート力はあるし、ポストプレイもできるし、ヘディングも強いし、守備もする。今の岡田監督の戦術にはピッタリのFWだと思う。他のFW陣がへそを曲げるかもしれないが、是非とも一度は試して欲しい。CBは岩政と中澤で良いではないか。SBは長友と今野で良い。どちらの選手もサイドを駆け上がらないことを批判されているが、駆け上がらないのではなく、駆け上がれないのだ。駆け上がればそれだけリスクを負うことになるのだから、戦術上、なるべく駆け上がらない方がいいのは当然であり、無能なマスコミの意見に迎合する必要はない。アンカーに阿部を使うのも非常にいいと思う。これに稲本をからませてブロックを作れば、オランダの得点力を持ってしてもそう簡単には得点を入れられないと思われる。
守備的に戦うサッカーは、確かにつまらない。ポンポン得点が入る方が楽しいに決まっている。しかし、日本がそれを目指せば、ボコボコにやられることは間違いない。勝利を目指すのであれば、つまらないサッカーを選択するしかないのだ。サッカー人気が低迷してきていると言われている中、岡田監督に対して、「楽しいサッカーをやれ」「俊輔を使え」等と様々な圧力がかかるであろう。そのまま全敗となれば、サッカーはつまらないし、一勝もできないしということで、史上最悪監督のレッテルが貼られるかも知れない。しかし、岡田監督には是非ともぶれない戦い方をして欲しい。最後まで「守備的に戦う」ということでブレのない戦い方を貫いてくれれば、私は少し岡田監督を見直すかも知れない。
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