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2010年4月14日 (水)

アルバイトの淡い思い出

かれこれ30年近く前の話になる話だけど、当時、大学生であった私は新宿の松竹(しょうちく)ボウルというボウリング場でアルバイトをしていた。休憩時間を終えてボウリング場に戻る際、ボウリング場のエレベーターに乗り込んだところ、そこに3人組の女の子が乗ってきた。「めちゃくちゃ可愛いいじゃん」と思ったのであるが、ジロジロ見ても失礼なので、私は横目でチラチラと女の子たちを見つつ、平然とエレベーターに乗っていた。すると、3名の女の子の一人が「まつたけボウルと読むのかな?」とアホなことをほざきはじめた。私は、こみ上げる笑いを抑えつつ、いつもなら「しょうちくボウルと読むのですよ」と教えてあげるところであるが、彼女たちのあまりの可愛さに緊張したのか、結局何も話すことができないままエレベーターはボウリング場のフロアーに着いてしまった。あ~情けない。

エレベーターを降りてフロントの仕事につき、「あの可愛い女の子たちはどうしているかな?」と思ってレーンの方をみると、5番レーンあたりでやっている姿を発見。「やはり、すげ~可愛い」と思いつつ、シューズを整理しようとした瞬間、ピーンときた。「なんと・・・沢田聖子ではないか!!!」(松田聖子ではなく、沢田聖子である)。気づくの遅すぎ。実は、私はそのとき沢田聖子の大フアンであり、部屋にもしっかりと彼女のポスターが貼ってあったのだ。それなのにエレベータの中で気づかないとは・・・。あんな密室に一緒にいたのに・・・・。うぉー。

すぐに電話で彼女の歌の中では比較的ヒットした“シオン”をリクエスト。そのボウリング場は、有線放送が流れていて、電話でリクエストすれば、すぐにその曲がかかるのである。「お願いします。今、ここに沢田聖子さんがいるのです。すぐにシオンをかけてください」。有線放送の受付のおねーさんは、「かしこまりました」と言ってくれたものの、待てども待てどもシオンが流れてこない。15分経ってもかからないので、再度電話で催促をしようかと思ったその時、やっとあの超名曲のシオンが流れてきたのである。「やったー」。

ボウリングをしている沢田聖子もすぐにシオンが流れていることに気づき、5番レーンあたりから悲鳴に近い歓声が聞こえてきた。そして、あの沢田聖子が「あなたがリクエストしてくれたのでか?」という雰囲気の視線を私に送ってくれたのだ。嬉しすぎ!!!そして、緊張しまくり!!!。そこで、「どうも~」と軽く手を振るくらいの余裕のリアクションができれば良かったのであるが、当時、超ウブで奥手な私は、何事もなかったかのように平然と仕事を・・・。重ねて、あ~情けない。

結局、サインをもらうこともなく、握手をしてもらうこともなく、住所を聞くこともなく、電話番号を聞くこともなく、ボウリングを終えた沢田聖子の後ろ姿を見送るだけであった。あの時、思い切って声をかけていれば、違った人生となっていたかもしれない。極めて残念・・・・。

私のアルバイト時代の淡い思い出である。

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