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2009年10月23日 (金)

進化の感触

あの怪我のシーン、そしてナオの痛がり方からいって、重症であることは間違いないと思ったが、最低でも全治1~2か月。手術をすることになれば全治6か月。かなり凹んでしまうような診断結果であったが、そんな中、ナオはとても前向きである。ナオのブログからは微塵も悲壮感が感じられないし、小平でも笑顔で練習を見学していたようだ。勿論、一人でいるときは悔し涙に暮れた時間もあるかもしれないが、大怪我をしてもナオの表情や素振りから大きな自信が窺える。

せっかく絶好調だったのに・・・。せっかく得点王が狙えたのに・・・。多くの人がそのように感じると思うが、ナオには「絶好調でゴールを量産していたわけではない」との感触があるのであろう。「せっかく絶好調だったのに、大怪我をしたことで、また調子が低下してしまう」ということが一番懸念されることだし、前の大怪我の時は確かにそうであった。しかし、今回は明らかに感触が違うのであろう。ナオは、完全に掴んだのだ。どうすればゴールを量産できるのか、そのポイントを完全に掴んだに違いない。だから、また膝の状態が元に戻れば、同じパフォーマンスを繰り広げられる自信があるのであろう。

ナオは、開幕から絶好調であった。最初の頃こそゴールが決まらなかったが、僅かの差でシュートが枠から外れていた。以前の宇宙開発のオンパレードとは明らかに違っていた。それが、清水戦あたりからシュートが枠に行くようになり、ゴールの量産体制に入った。これが絶好調がなせる技であるなら、不調になってゴールを決められなくなる時期が来たであろう。確かに筋肉系を痛めたとき、少しパフォーマンスが低下したが、それが治ると再びゴールを量産するようになった。メリハリのある動き、中への切れ込み、トラップの方向、力を抜いたシュート、シュートのタイミング、平山や羽生とのコンビネーション・・・・・・。ナオは、絶好調というわけではなく、完全に進化したのである。

不幸中の幸いであるが、選手生命を脅かすような怪我ではなかったようだ。そして、手術を回避できれば、ワールドカップにも十分間に合う。東京を応援している身だから、どうしてもナオをひいき目で見てしまう部分があるかもしれないが、私は、日本人の右サイドのNo.1プレイヤーはナオだと思っている。勿論テクニックでは俊輔にかなわないが、どんなにテクニックがあっても、強い敵を相手にするとそのテクニックを封じられてしまう。やはり世界と戦うためには、テクニックにスピードが加わらなければ通用しないのだ。俊輔は、テクニックはあるが、スピードがない。それに、今のJリーグを見回しても、ナオを超える外国人プレイヤーが何人いるであろうか。確かにオイルマネーでいい選手を抜かれたが、私はナオを超える外国人プレイヤーを一人として挙げることができない。

ナオは、怪我さえ治れば来季も絶対にやれるという感触を持っているに違いない。これまで24試合で15ゴール。得点ランキングの最上位に燦然と石川直宏の名前が輝いている。1試合平均で0.625ゴールをあげている計算になる。同じ得点ランキング1位の前田は29試合で15ゴールだし、あのジュニーニョですら28試合で14ゴールである。それも、そのうち2ゴールはPKによるもの。ナオは、PKによるゴールは0である。怪我さえしなければ18ゴールをあげた計算になるし、20ゴールも夢ではなかったわけだ。このデータを見るだけでも、今季のナオの凄さを窺い知ることができる。

我々は、来季も間違いなく進化したナオを見ることができる。いや、この大怪我によって、更に一回りも二回りも大きくなったナオに期待しよう。また、来季の楽しみが増えた。ソシオ更新も決定!!!

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