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2009年9月18日 (金)

じり貧のJリーグに向けて

以前、このブログの中で、(かつての)名門チームのことについて語ったが、その名門チームのヴェルディが、とんでもない状況に陥っている。親会社の日本テレビが撤退を決め、東京ヴェルディホールディングス株式会社なる会社に経営が引き継がれることになったのだが、Jリーグは、11月16日までに5億4千万円のスポンサー料収入を確定させることを求め、これに満たない場合は今季限りでJリーグから退会させるとしたようである。5億4千万円の見通しはある程度立っているのかもしれないが、それにしてもあの名門チームがこのような状況に追い込まれるとは、Jリーグ発足当時に誰が予想したであろうか。

ヴェルディの衰退は、読売が経営から手を引いたことから始まったと思うが、その基本的な原因は、Jリーグが、チーム名に企業名を冠することを禁じたことにある。「読売ヴェルディ」と呼べないことに読売が憤慨したのだ。これは、地域密着を重視するJリーグの理念によるものだが、これだけ不景気になると、さすがにチーム名に企業名が無いと言うことは、宣伝効果という意味において十分な効果を期待できないし、多くの企業が尻込みしてしまうであろう。私は、企業名を冠さないというJリーグの理念に賛成であったが、確かにJリーグが発足して15年以上経った現在、それぞれのチームのメインスポンサーがどの企業であるかを明確に答えられる人は少ないと思われ、多くの企業がJリーグのチームのスポンサーになりたがらないことも理解できる。

それにしても、5億4千万円という金額でかつての名門“読売ヴェルディ”が消滅するかもしれないのである。読売巨人軍には、5億4千万円クラスの年俸をもらっている選手が何人いることか。チームの1選手の年俸と、チームそのものの存続がかかる金額が同じなわけで・・・・・。日本のサッカーは、とにもかくにも情けないと言わざるを得ない。

とにかく今のJリーグは面白くない。すっかり魅力が無くなってしまった。日本人の華のある選手は、すぐに海外チームに移籍してしまう。ゴールを量産してくれるブラジル人は、すぐに中東から強奪されてしまう。ジーコ、ストイコビッチ、ドゥンガ、レオナルドといった世界的に有名な選手は、すっかり来なくなってしまった。チーム数が増え、優秀な選手が色々なチームに散在していることもあり、試合の質が落ちてしまった。降格があるからゲーム内容が締まるかもしれないが、降格を避けるために守り重視のサッカーが増え、点の取り合いになるような試合が少なくなった。FWにまで守備を強いることは、サッカーをつまらないものにしていないであろうか。ポゼッションより、カウンターの応酬の方が楽しめると思うのは私だけ・・・。

また、サッカーにさほど興味が無い人と話をすると、リーグ戦とカップ戦があることすらわかっていない人が多い。先日、「Jリーグはまだまだ試合数が残っているのに、なぜ、FC東京は決勝進出なの?」と聞かれたときは唖然とした。リーグ戦の途中でカップ戦の試合を小刻みに挟むというのは、実は非常に複雑で、わかりにくいことなのかもしれない。確かにナビスコカップのように、準決勝から決勝まで2ヵ月近くあるというのは、サッカーにさほど興味が無い人からみれば、非常に理解しにくいことなのであろう。

課題は山積している。現在のJリーグは、一部のサッカーフアンだけが楽しんでいるだけであり、間違いなく衰退の道を辿っている。このままでは、第2、第3の名門チームが出てきても全く不思議ではない。この不景気はまだまだ続きそうだし、特に親会社が安定していないチームは、スポンサーに頼らない体力を身につけねばならないであろう。そのためには、Jリーグと各チームの連携を更に強化すべきであり、両者が一体となってJリーグのフアンを増やし、各試合の観客動員増を図ることが必要だと思う。まずは、わかりやすいJリーグ、観ていて楽しいJリーグに向けた改革が必要であろう。(天皇杯の予選は、試合を盛り上げようという感覚が0であり、観客を呼ぶ気が本当にあるのかと思う。これは日本サッカー協会の怠慢以外の何ものでもない。)

サポーターはいがみ合っているだけでは駄目である。ちょっと優等生的な意見で、尻がムズムズするが、試合中は敵同士であっても、試合が終われば同じサッカーを愛する仲間みたいな意識が必要だと思う。例えば(あくまでも例えばだよ)、今回、ヴェルディが存続の危機に瀕しているわけだが、FC東京のフロントが東京サポに寄付を呼びかけてもいいのではないだろうか。確かにヴェルディは嫌いだし、ほとんど寄付が集まらない可能性はあるし、東京のフロントが寄付して欲しいくらいだと思うが、あれだけ楽しかった東京ダービーが無くなるのはあまりにも寂しいではないか。あの勧善懲悪の喜び。やはり声が嗄れるほど応援できるのは東京ダービーだけである。どう考えても東京ダービー>多摩川クラシコである。数が少ないヴェルディのサポーターだけでは、寄付の額が知れているだろうし、東京ダービーの復活に向けて、FC東京とヴェルディのサポーターが一時的に手を組んでもいいと思う。

そして、日本サッカー協会は、代表を重視するのか、Jリーグを重視するのかといったスタンスを明確にする必要がある。現在は明らかに代表重視のスタンスであり、Jリーグの選手が海外に出て行くことを肯定しているようだが、それではJリーグに未来がない。私は、Jリーグの成長があってはじめて代表の成長に繋がると思うのだが、いかがであろうか・・・。

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