どうにかこうにか大分に勝利
前半を終えたとき、まるで最下位を争っているチーム同士の戦いのように感じられた。東京は、何とかベストメンバーを組めたものの、怪我上がりのナオにいつものキレがないし、梶山はパスミスを連発、カボレは転けてばかりだし、羽生はほとんど存在感を示せない状況であった。ほとんど大分の拙攻に助けられているといった感じであり、敗戦も十分にあり得ると思った。
後半になって、やっと東京が攻め込むシーンが増え、大竹の投入で完全に流れが変わった。久々の大竹スイッチONである。大竹のパスからナオが縦に切れ込み、そのボールが上手くカボレに渡ってゴールが生まれた。相手の守備を崩したというよりは、かなり運に助けられた面の多いゴールではあるが、ゴールはゴールである。そして、ロスタイムに突入。早々に「眠らない街」が歌い始められ、正直言って「大丈夫か・・・」と心配してしまった。得点差は1点。そして、ロスタイムが4分もある。大分に同点ゴールを決められ、「眠らない街」がストップさせられることは、この上ない屈辱である。しかし、そんな心配を杞憂に変えてくれたのは、米本のスーパーミドルによるゴールであった。「眠らない街」が「ワッショイ」に切り替わった経験は、2003年から応援し続けている中で、私の記憶にない。米本は、相変わらずパスミスが多かったが、それ以上に相手のチャンスの芽を摘んでいたし、攻守に大活躍であった。本当に将来が楽しみな選手である。
勝つには勝ったが、実力で勝ったというより、「大分よりもちょっと運が良かっただけ」と考えるべきであろう。決して褒められた戦い方ではなかったし、決定力不足は相変わらず重症である。選手を放出すれど、補強は無し。ほんのちょっとだけ期待していたネドベは引退。ナオと同じようにスピードとテクニックを併せ持った外国人が欲しいが、このまま補強は無さそうである。
さて、今週はナビスコ準決勝である。相手は絶好調の清水。昨日のJリーグ24節では、あの川崎を相手に、ほとんど試合を支配ていたようだ。清水は守りが堅いので、ナオが絶好調に戻らない限り、今の東京のFW陣では、多くの得点を望めないであろう。第1戦はアウェイだが、とにかく負けないことである。仮に負けるとしても、少なくともアウェイゴールを奪っておきたいところである。
JFK監督の采配も楽しみである。まず、長友と今野が抜けた穴をどのように埋めるのか。いつものお決まりのパターンであれば、長友→椋原、今野→茂庭といったところであろうか。久々に金沢の左サイドバックを観たかったが、金沢は磐田へ行ってしまった。サプライズのある選手起用を期待したいところだが、あの頑固者のJFK監督のことだから、いつも通りのパターンかな。
そして、大分戦から3連戦になるのだが、選手の疲労を考えた起用ができるかどうか。いつもの頑固采配であれば、ナオとカボレが出続けることになるであろう。何とかアウェイでナオを休ませたいし、赤嶺と近藤にもチャンスを与えたいし、佐原にも出場して欲しい。「そんな余裕はないだろ!」と言われそうだが、主力を休ませて、負けない戦い方(勝たなくとも良いのだ)ができなければ、優勝争いに関われるチームにはなれないと思われる。
胸スポンサー獲得のためにも、是非ともナビスコカップで優勝したいところだ。今期中に、川崎にもリベンジを果たしたいし・・・。ただ、大分が今季の出だしからつまずいたのも、選手の補強を怠ったのもナビスコ優勝の傲りから端を発しているように思われる。東京がナビスコで優勝すれば、東京のフロントも大分と同じ過ちを犯しそうな気配があり、ちょっと複雑な心境である。

