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2009年6月22日 (月)

完勝。そして平山

20日からJリーグが再開。再開初戦の相手は柏。残念ながらスカパー!による観戦であった。今季一番の内容だっただけに、TV観戦であったことは残念でならないが、久々に気分の良い週末であった。ここのところ、柏には負けてばかりいたので、ナオの電光石火のゴールが決まっても、「フランサとポポが入って逆転されるかも・・・」との思いが頭から離れなかった。ところが、ナオに続いて平山の落としからカボレがゴール。この時、思わず「面白すぎる!!!」と叫んでしまった。横にいた犬は、私の声にびっくりして2階へ逃げていった。そして、平山が3点目を決めた時は、一人で狂喜乱舞。久しぶりに大はしゃぎしてしまった。その日、犬が1階に降りてくることは無かった。

ナオの絶好調は勿論のこと、東京の好調さの裏には平山の頑張りがある。前にも「岡崎と平山」で平山の変化について書いたが、今の平山のプレイを観ていて、ずっこける事が皆無になった。競り負けなくなったし、決まり事のようにとられていたファールの回数が少なくなったし、ボールを失うことも少なくなった。よく周りが見えているし、今や東京で一番のチャンスメーカーになっている。あとはゴールという結果だけだったのだが、柏戦では念願のゴールも決めたわけで、さすがに柏戦の平山に文句をつける人はいないであろう。

平山のつまづきは、筑波大学進学からはじまる。もともと高校時代の成績もよかったようで、サッカーで成功しなかったときの保険として大学行きを決めたと思われるが、強豪の筑波大学とはいえ、大学での練習は、国見時代と比べればかなり楽だったのではないだろうか。伸び悩みを感じていたときにヘラクレスからオファーが届く。渡りに船でヘラクレスへ移籍。なんとそこで8ゴールの活躍。平山にとっては、けっこう自信になったと思われる。しかし、海外での生活に馴染めず、ストレスから太りだしてしまい、パフォーマンスが急速に低下。結局、ヘラクレスでの出番が激減し、日本へ帰ってくることになる。ヘラクレスで8ゴールを決められたから、Jリーグでも同じくらいは決められるだろうとの考えがあったと思われる。しかし、現実は甘くない。Jリーグの選手達は、あまりに有名な平山に対して妬みの気持ちも持っているし、敵チームの選手達は当然平山にだけは決められたくないと思うであろう。平山に対するマークは厳しいものになり、平山は思うようにプレイできない日々が続く。全くゴールを決められず、彼のプライドはずたずたになったに違いない。

東京に来た年と、その翌年は特にひどかった。太っていたせいか、動きがスローであり、全くボールが収まらない。競り負ける、走らない、気合いが感じられない。正直、私も「平山は終わった。あれでは、J2でも通用しないであろう」と思っていた。しかし、昨年から徐々に体が絞れてきて、本来の平山に戻る兆しが見え始めていた。徐々にではあるが、明らかに変化が見られた。もともと足下の巧さには定評があったものの、動きが遅いことでボールを奪取されていたのが、ボールを獲られなくなってきた。鬼キープで試合を終わらせることも度々みられるようになってきた。しかし、競り合いに勝てないし、ヘディングシュートは枠に行かないし、シュートスピードは遅いし・・・・まあ、ゴールの臭いはほとんどしなかった。

そして、今シーズンの平山。ゴールこそ無かったが、開幕からずっと動きにキレがあり、チャンスメーカーという意味ではチームでNo.1の存在になった。シュート練習の時のシュートスピードも、かなり速くなった。この好調さは、この3年間で徐々に築き上げられてきたものであり、決して一時的なものではないと思う。中途半端な気持ちで筑波大学へ進学し、かなり遠回りしたが、一度プライドがずたずたになったことで、人間的に大きく成長したと思われる。明らかに平山は変わった。今は、国見高校にいた頃と同じくらい、若しくはそれ以上の練習をしているのではないだろうか。平山の努力について、周りの選手もわかっているようであり、平山がゴールを決めたとき、周りの全ての選手が喜んでいた。この好調さで天狗になることなく、引き続きハードな練習を続けて行ければ本物であろう。そうなれば、もともと天性の素質があるのだから、来年のW杯の舞台に立つことも夢ではないと思う。

今後、再びゴールできない試合が続くかもしれない。それでも、今季の平山は、チャンスメーカーとして十分チームに貢献していると思う。これまでぼろくそに言われていたのだから、少しの間、褒めて育ててあげましょう。努力は、必ず報われるはずだから。

清水には、鈍足でもゴールを決めまくっている岡崎という手本がいる。そして、名古屋にはケネディという最高の手本が入ってくる。まずは、彼らのプレイを盗みまくろうではないか。そして、来年の今頃は、彼らに「平山のプレイを盗みたい」と言わしめよう。頑張れ平山!!!

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