川崎を見習え
川崎は、どちらかといえば好きなチームである。フロントが一生懸命チームを盛り上げようとする気持ちが伝わってくるし、イベントも様々な工夫が凝らされており、とても興味深い。今回の大島ツアーは、完全に一本とられたといった感じである。そして、さほどお金があるわけでもないのに、しっかりとした補強をして、Jリーグ屈指の強豪チームに育っている。FC東京のフロントが見習わなければならない点は、多々あると思う。川崎は、Jリーグチームの鏡のような、そんなチームである。だから、多摩川クラシコと命名し、煽りCMまで作られても、私の中ではさほど気持ちが盛り上がらない。緑色のチームには心から憎しみを感じるが、このチームは、相手サポーターも含めて憎いという気持ちが全く沸いてこない。
ただ、一つだけ嫌いなところがある。前線に外国人だけを並べているところである。ほとんどのチームがFWに外国人を配置しているが、2トップの場合は、どちらか一人を日本人にしているところが多いと思う。確かにFWを全て外国人にすれば迫力有る攻撃が展開できるが、それでは日本人FWが育たないわけで、暗黙の了解でFWの一枚は日本人にしようという流れがJリーグに有るような気がする。そんな流れを完全に無視しているのが川崎であり、昨年の緑色のチームであった。決してルールを破っているわけではないし、悪いことをしているのではないのだが、そこのところだけはどうしても好きになれない。
今回の川崎戦の敗戦でむかつくのは、その前線に並べた外国人にやられたからである。田坂に替わって4人目の外国人であるヴィトール ジュニオールが出てきたとき、4人の外国人はずるいだろと思った(実際、チョンテセは外国人枠にならないのだが)。そして、ブルーノが退場。こちらは外国人がカボレ一人だけになり、なおかつ10人になってしまった。
ただ、外国人が4人いたとしても、実力的に大きな差があるわけではない。私は、川崎の外国人が4人になろうとも、東京が例え10人になろうとも、今の東京なら、十分守りきれるのではないかと思っていた(まあ、引き分けは覚悟したが)。しかし、問題は実力とは別の所に潜んでいた。こければ必ずと言っていいほど吹かれるレフェリーの笛。外国人は、こういったジャッジを巧みに利用するのが実にうまい。チョンテセも例外ではない。チョンテセは、糞レフェリーのジャッジの特長をよく理解し、ブルーノのPA外のファールに対して見事にPA内で倒れ込んだし、梶山のボールにいったスライディングにも自ら倒れ込んでファールにした。そして、今野がジャッジに不満を述べようとした隙をついてFKからプレイを開始し、東京の選手がドタバタしているうちに見事にゴールにつなげた。
汚いやり方ではあるが、これがサッカーである。日本人は、その国民性からか、こういった汚いプレイは好まない選手が多いが、外国人選手は当たり前のようにやる人が多いし、それが技術の一つだと思っている。あの魔の10分は、外国人が4人と1人の差が露骨に出たシーンだと思った。「おめーら、汚いぞ」と思っても、ルールの範囲なのだから、反則でも何でもない。レフェリーがどんなに糞であっても、文句を言って変わるものではない。そんな糞レフェリーを味方に付ける術を考えるしかないのだ。東京の選手は、川崎の外国人の汚いプレイと糞ジャッジに完全に戦意喪失。見事に川崎の外国人カルテットの術中にはまってしまったわけで、3点目を入れられるのは時間の問題であった。
こういったずるいやり方は好きではないし、できればFC東京にはこういったずるいことをしないで勝てるチームになって欲しいが、それは理想論である。やはり、こういったずるさも見習うべきだと思う。サッカーで勝ち続けるには、時にはずるさやダーティさも必要なのだ。クリーンなプレイだけでは客を呼べない。やはり、勝たなければ駄目なのだ。再度高額の授業料を払ったわけで、いったいFC東京は、何回高額の授業料を払えば気が済むのだろうか・・・。
それから、梶山は完全にピンチメーカーになっている。梶山の軽率なプレイで、多くの選手が戦意喪失していたように思う。トリッキーなパスはいらない。ファンタジスタにならなくても良い。キープ力があるのだから、落ちつてボールをキープし、周りをよく見てパスを出して欲しい。そして、梶山のキープ力を活かすためには、周りの選手も考えたパスを出さなければ駄目だ。何か、苦し紛れに梶山にパスを出している選手が多いように思う。「梶山にパスを出せば、何とかしてくれるだろう」みたいな甘えが他の選手に無いだろうか。梶山のチームと言われているが、だからといって全て梶山から攻撃を組み立てる必要はないのだ。梶山が怪我で出場していなかった時の方が攻撃の幅が広いと感じられたのは私だけであろうか。
カボレは、シュートが下手というか、GKにパスしているようなシュートばかりである。まあ、右足でしかシュートを打てないと言う時点でストライカーとして終わってると思うが・・・。調子が悪いのではなく、もともとシュートが下手な選手のようである。平山や赤嶺は、「カボレはストライカーではなく、アシストを出す選手である」との意識を持ち、最後は自分が決めるという気持ちを持って欲しい。「カボレに出せば決めてくれる」ではなく、「カボレからラストパスをもらう」という意識を持つべきである。
それにしても、チリ戦の今野は良かったな~。完全に、良い頃の今野に戻ったようだ。チリ戦ではサイドバックだったが、パスカットや切り返しが実に上手く決まっていた。周りも良く連動しており、今野も非常にやりやすそうであった。やはり、周りが動かないと駄目である。FC東京の選手たちよ。もっと動け!!!

