高度一万メートルでの偶然の出会い
先日、久しぶりに博多への出張があった。帰りは昼の便だったが、週末であったせいか満席であった。機内で読書にふけりながらくつろいでいると、キャビンアテンダント(CA)のアナウンスの声が聞こえてきた。「機長は○○、私は△△でございます」。「えっ?△△?」。まさかと思って、そのCAの顔を見たら、そのCAは大学時代の友人であった。ビンゴ!!!若い頃、何回かスッチーとの合コンを企画してもらい、随分お世話になった貴重な友人である。私はそれほど飛行機を利用するわけではないので、偶然にも同じ飛行機に乗り合わせるとは夢にも思っていなかった。
△△さんは私に気づき、「あれま!お久しぶり!」と声をかけてきた。年賀状のやりとりはしているが、会うのはかなり久しぶりだったので、「羽田に着いたらお茶でもしないか」と誘ったら、「ミーティングがあるので、羽田で一時間ほど待ってくれ」と言われ、仕方なく一時間ほど待つことにした。羽田に到着し、私は、本を読みながらロビーで待つことにした。小一時間ほどで彼女は私服姿で現れた。制服姿の彼女とお茶を飲むことをイメージしていた私は、少しガッカリ(エロオヤジ)。「もう仕事は終わりなの?」と聞くと、「終わったからビールでも飲もう」と言う。まだ3時である。「なんて楽な仕事なんだ」と言ったら、今日は5時起床で大阪から東京に飛び、それから福岡へ飛び、そして福岡から東京に戻ってきたようである。なるほど、それは大変だ。
それにしても、国内線は1~2時間くらい飛行機に乗って、客にお茶やジュースを出すだけである。「仕事そのものは楽だろ?」と聞いたら、「とんでもない」と叱責された。国内線よりも国際線の方が楽だという。国内線は、客がお酒を飲まないため、暴れるような客はいないものの、陰湿な客が多いとのことである。特にまじめそうなサラリーマン風の客に陰湿なやつが多いようで、偉そうに威張り散らす奴は勿論のこと、中には古い新聞を持ち込んで、「これは古い新聞ではないか」と“いちゃもん”をつけるわけのわからない客がいるようである。なるほど、それは大変だ。
国際線は、十数時間飛行機に乗り、その間、睡眠もとれず、緊張の連続とのことである。確かに飛行機は、客として乗っているだけで緊張するし、それに客の世話も加わるのだから、本当に大変である。酔っぱらいの客がいたり、乳幼児を抱えた客がいたり、急病の客がいたり、時にはファーストクラスを貸しきりで使用するような愚かな客もいる。終始、気が休まることはないようである。なるほど、それは大変だ。
JALのスッチーは、明らかにANAよりもおばはん風が多いが、その理由を尋ねたところ、JASと合併し、JASの若いスッチーを教育するため、多くを国際線に回しているようである。その分、JALのベテランスッチーが国内線に回されているわけである。なるほど、それは大変だ。
確かに私が乗った飛行機も、スッチーの平均年齢が40歳近いように感じられた。若者の客は、がっかりするかもしれない。ANAは、確かに若いスッチーが多いのだが、ANAは一定の年齢になると退職勧奨を受けるらしい。JALには退職勧奨がなく、JALとANAでは、スッチーの平均労働年数が大きく異なるようである。なるほど。どちらがいいというわけではないが、客としてはANAの方が有り難いことは間違いない。
私の友人も40歳を過ぎているが、肉体の限界を感じたら辞めるとのことである。ただ、なんだかんだいっても仕事が楽しいようだし、当分辞めそうもない。最高齢は、57歳のスッチーがいるようだ。恐怖感すら感じる。それに、さすがにスッチーは給料がいい。入社当時、私は東証一部上場の企業で勤務していたが、当時、彼女は私の倍の給料をもらっていた。「15年間給料が変わっていない」とぼやいていたが、現在、年収で800万円はあるようである。800万円と言えば、ちょっとした会社の課長級の給料である。確かにそれだけもらっていたら辞められないはずである。
また、合コンを企画してくれるように頼んだところ、「構わないけど、呼べるのはバツイチばかりだよ」と言われた。なるほど、それは大変だ・・・・・・。
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