« あり得ないできごと@福井 前編 | トップページ | 9.13大宮戦@味スタ »

2008年9月10日 (水)

あり得ないできごと@福井 後編

さすが救急車。10分もかからないで病院に到着。それにしても、救急車とはこんなにも揺れる乗り物なのか。付き添いが車酔いで嘔吐したらシャレにならない。病人を運ぶんだから、もう少し上等なサスペンションにすればいいと思うが・・・・。

病院に到着して、そのまま救急の処置室へ。私も一緒に処置室に入ると、看護師の冷ややかな視線が私に集中・・・・。「あなたがO先生を殴ったの?」的な視線とか、「あなたがO先生に無理矢理お酒を飲ませたの?」的な視線とか・・・・・・。O先生の院内の評判は上々のようで、なんか私が悪者的な雰囲気・・・・。やばい。やばすぎる・・・・と思っていたところに、一人の看護師が私の血だらけの手に気がつき、「そこに水道がありますから、よろしければ手を洗ってください」と声をかけてくれた。優しい声だったので、ちょっとホッとする。

担当の医師に、O君が倒れたときの状況を話し、やっと「俺が殴ったわけではない」と説明できた。O君の意識は、普通に会話ができるまで回復しており、命に別状は無さそうということを確認。看護師が「お帰りになられても大丈夫ですよ」と言ってくれたし、私が居ても邪魔なだけで何ら貢献できないので、ホテルに帰ることを決意。夜中なのでタクシーを呼んでもらい、ホテルへ戻った。

ホテルの部屋に戻っても興奮しているから一向に眠れない。「O君の家族に連絡をしなくても大丈夫だろうか・・・」とか「救急車を呼んでくれた若者にお礼を言うのを忘れた」とか色々と考えてしまう。また、いつ容態が急変したとの連絡があるかもしれず、とにかく心配で朝まで一睡もできなかった。7時くらいになって、やっとウトウトしてきたところで携帯が鳴った。O君からであった。「もひもひ。ほめん、ほめん。ひんぱいかへてしまっへ。くひのなはをぬっはから、うまふはなへないんだ」。通訳すると「もしもし。ごめんごめん。心配かけてしまって。口の中を縫ったから、上手く話せないんだ」。

もう院内を歩き回っていると聞いて、かなり安心した。そして、何と救急車で運ばれたその日に、オペをするそうである。「ほれはら、オペなんはよ」。当然のことながら、患者は、自分の執刀医が数時間前に救急車で運ばれてきたなど知るよしもない。医者って、本当に大変な商売である。

その後、彼から次のようなメールが届いた。

「前歯3本の損傷及び口腔内7針、顎部6針縫合という戦利品をいただきました。おかげさまで痛みも落ち着き本日歯科口腔外科にて治療後退院となりました。(朝の回診、午後の手術は予定通りこなしました。)
 頭部CT等は異常なく、おそらくアルコールのせいだと思いますが、念のため心臓・頚動脈の超音波検査等を受けておく予定です。ともかく大事に至らなくて助かりました。救急車にまで付き添っていただき本当に有難うございました。一年振りで大変懐かしく思いました。また機会があれば遊びにきて下さい。」

「一昨日は緊急手術を深夜までやり、昨日は当直でした。院内では、僕の救急搬送の件がトピックスとなり、『右手を守って顔から落ちたとはさすがは外科医だ。』、『どうもケンカで殴られたらしい。』、『心臓が悪いらしい。』などなど様々な憶測をよんでおります。しかしマスクをとりニコリと笑うと皆一様に笑をかみ殺しています。」

やっぱり俺が殴ったと思われていたのか!!!!

彼の勤務する病院に運んでもらったのは、彼の名誉のためにも失敗だったかな・・・・とも思っていたけど、O君はとても前向きで一安心。本当にいい奴である。

それにしても、外科医の救急搬送に付き添うなんて、普通ではあり得ない経験であった。そして、大事に至らなくて良かった。本当に良かった。

ここで教訓。

○お酒を飲んだら、絶対に車を運転してはいけない。(脳内虚血で運転中に気を失う可能性がある)

○お酒を飲んだら、ホームに並ぶ際、前の方へ行かない。(気を失って、ホームから転落する可能性がある)

○外科医には酒を勧めない。(真面目な外科医は、普段、お酒を飲めないので、急にお酒を飲ませると気絶する可能性がある)

|

« あり得ないできごと@福井 前編 | トップページ | 9.13大宮戦@味スタ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。