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2008年7月 2日 (水)

ジェネリック医薬品について

友人から「ジェネリック医薬品って何?CMみたいに、自分も医者にジェネリックにして欲しいとお願いした方がいいの?」と相談を受けた。そういえば、最近、ジェネリック医薬品のCMが放映されているが、確かにあのCMをみて、ジェネリック医薬品のことを理解できる人は少ないであろう。

新薬は、製薬会社がその成分や組成、製造方法に関する特許を取得しているため、他の製薬会社が同じような医薬品を製造・販売できない。ただ、特許権が切れれば(特許出願日から20年)、他の製薬会社が成分や組成、製造方法を真似て製造・販売することができるようになるのだ。こうして作られる医薬品がジェネリック医薬品である。要するに、ジェネリック医薬品とは、ゾロ品(真似をして作った薬。模倣品。類似品)のことなのである。だから、ジェネリック医薬品の多くが、風邪薬、胃腸薬、降圧剤など昔から使われている薬剤である。

医薬品の価格は、厚労省が決めており、薬価と呼ばれている。1錠20円くらいの薬価の医薬品があれば、数千円というものまで様々である。ジェネリック医薬品は、開発費用がかかっていないし、模倣品・類似品であるため、一般的に新薬の半分以下の薬価が付けられている。だから、ジェネリック医薬品を使えば、患者の負担が少なくなるし、医療費も少なくなるのである。

成分や組成、製造方法などが同じであるのだから、ジェネリックを使うことで問題になることはまずあり得ない。出費を少しでも安く抑えたい患者は、ジェネリックを希望するべきである。

ただ、医療機関からみれば、ジェネリックは薬価差益(病院は、製薬会社から薬価以下の値段で仕入れ、薬価の額で保険請求する。ここで生じる利益が薬価差益といわれているものである。)が少なくなるため、できるだけ使用したくないというのが本音であろう。また、知人の医師に「ジェネリックを使ってる?」と聞いたら、「仮に医療事故で患者から訴えられると、ジェネリックの使用が自分に不利に働く可能性があるから使っていない」との返事であった。国がジェネリックの使用を積極的に推進していれば問題はないが、医師の判断でジェネリックを使用し、それで何かあったら大変だからというのが彼の言い分である。

また、我が国では、「患者=お客さん」と認識している病院が少ない。医師の多くは、「治してやっている」という態度である。だから、患者から薬について希望を述べるのは、なかなか難しい状況にあると言える。仮に「ジェネリックにしてくれ」と言ったとしても、医師から「念のため、正規品にしておいた方がいいですよ」と言われれば、ほとんどの患者がそれに従うであろう。CMみたいに、優しく「しましょうね~」なんて言ってくれる医師はほとんどいないと思う。

医療費削減、患者の自己負担額軽減のためにも、ジェネリックが積極的に使われるようになった方がいいと思うが、上記の事情からまだまだ時間がかかりそうである。

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