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2008年6月20日 (金)

無理は禁物~長友問題~

「日本代表について」の中で、日本代表の長友への対応について批判した。東京サポのブログをみても、岡田監督や日本代表に対する批判が目に付く。

ここで、ちょっと日本代表側からの視点で考えてみた。

「我々は、目の前の1勝を得ることに必死なんだ。怪我した1選手のことまで考える余裕はない。」

「本人が大丈夫と言うから帯同させた。子どもじゃないんだから、自分の体のことは自分で判断しろ。」

そんな言葉が聞こえてきそうだ。チームドクターに対して、「長友の怪我が重傷であると見抜けなかったのか?チームドクター失格だろ。」との批判もあるが、整形外科系の疾患は、外見から怪我の程度を判断するのは難しい。腫れの具合、痛みの具合からしか判断できないからだ。レントゲンがとれたとしても、骨折や骨のずれなどはわかるが、骨の周囲の組織の炎症を診断するのは難しい。MRIを使えれば、骨周辺組織の炎症まで診断できるが、中東、タイという異国の地で、MRI検査ができなかったことは、十分に予想できる。

要は、長友が自分の怪我の状態を自分で判断し、「帰国させてください」と言えるかどうかなのだ。長友は初めての代表入りであり、人生はじまっていらいの大きなチャンスだと思ったはずだ。痛いのに痛くないといい、すぐに回復するという軽い気持ち・・・いや、すぐに回復させるという強い気持ちで帯同の道を選んだのだと思う。無理をしたわけである。

スポーツ選手の場合、無理によって、選手生命に影響するようなケースが山ほどある。新しいところでは、先日のタイガーウッズのプレイである。左膝の故障にもかかわらず、全米オープンでプレイオフまで戦い抜き、見事に優勝はしたものの、今期の残りのプレイは絶望となった。あまりに大きな代償である。貴乃花も膝の痛みを我慢して相撲を取り、優勝はしたものの、あれで引退が早まったと言われている。

スポーツ選手にとって、無理は禁物なのである。長友の場合、さすがに選手生命への影響はないと思うが、これから続くFC東京の大事なゲームへの出場が難しくなった。無理をしたことで、所属チームに多大な迷惑をかけることにつながったのである。

「長友は、ああいう性格なんだから、無理をするだろ。岡田は、それを考慮して日本に帰らせることができなかったのか。」という批判もあるが、長友は子どもではない。帰るか帰らないかの判断は、長友自身の問題であり、それを岡田に求めるのは酷なのかもしれない。

長友には、今回の失敗を糧にして、「無理は禁物」ということを学んでほしい。確かに「無理をする」ことは日本人には美学であるが、それで選手生命を縮めては何もならないのだ。長友よ、無理をするな!間違いなく、貴方は日本の宝なのだから。

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