名門チーム
Jリーグで名門チームといえば、やはりヴェルディ川崎と横浜マリノスかな。両チームともそれなりに歴史があるし、何と言ってもJリーグ開幕の試合を飾ったのはこの2チームだからね。私が愛するFC東京は、ノストラダムス君が人類滅亡の年と予言した1999年設立であり、まだまだ歴史が浅く、間違っても名門ではない。浦和は、「日本を代表するクラブチーム」と呼ぶにふさわしいチームになったが、名門と呼ぶには抵抗がある。ガンバと鹿島も同じ。ジュビロ、フロンターレ、名古屋などは、まだまだである。
考えてみれば、ヴェルディ川崎はものすごく人気のあるチームであった。カズ、ラモス、北沢、武田がいて、フリューゲルスから前園を奪い取り、鹿島からアルシンドを奪い取った。Jリーグが始まったばかりなのに、読売という金満親会社が付いているため、多くの選手に高額な年俸を支払い、貧乏クラブからヒンシュク(ほとんど妬みだが)をかっていた。人気選手が大勢いて、放っておいても多くの観客が入っていた。チケットをなかなか入手できないくらいの人気ぶりだったように記憶している。
読売新聞でもJ1の試合結果を大きく取り上げ、見出しには「読売ヴェルディ 大勝」の大きな文字が飾られていた。浦和レッズを三菱レッドダイアモンズ、横浜マリノスを日産マリノスと表記し、Jリーグが地域密着を重視して、企業名を冠さないようにと訴えていたのに、ずっと企業名を冠して掲載していた。ただ、川渕チェアマン(当時)が読売に苦言を呈し、遂に読売新聞の「読売ヴェルディ」の文字が「川崎」に変わる。読売はこの一件でかなり気分を害し、これを機に急にサッカーに力を入れなくなった。
「読売が力を入れなければ、サッカーはじり貧だぜ」みたいな傲りが読売にあったように思う。ただ、その後、じり貧になったのはヴェルディであり、サッカーは野球に劣らないくらいの人気スポーツになったのは、説明の必要がないであろう。
余談だが、読売という会社は野球でも同じ事を行っている。「巨人有っての野球だぜ」みたいな傲りがあり、全て巨人主導で野球界を動かしてきた。その結果が、今のプロ野球の衰退を招いたことは言うまでもない。あの会社は、球界全体の発展のことはほとんど考えておらず、自分さえ良ければいいのである。だから、私は、死んでも読売新聞を購読しない。
読売がサッカーに力を入れなくなり、ヴェルディの人気選手も次第に高齢化が進み、ヴェルディ川崎は慌てる。そこで考えたのが、ホームの変更である。「川崎では集客に限界があり、駄目だ。野球の巨人と同じように、ホームを東京にしよう」というわけで、東京への移転を決めたのだ。「もともとヴェルディは人気のある名門チームだし、ポテンシャルの大きな東京に移転すれば、更に人気が高まるだろう。巨人フアンもいっぱいいるし、皆ヴェルディを応援してくれるさ」との計算があったのだろう。
多分、東京の中心地に進出したかったと思うが、国立競技場はホームにできないし、スタジアムを作るにはお金がかかりすぎる。そこで東京スタジアム(現在の味の素スタジアム)に進出してきたわけだ。その頃、FC東京は、それなりに地域に根付いてまずまずの人気チームになっていた。ただ、ヴェルディは、「FC東京は大したチームではないし、すぐにFC東京のサポーターがヴェルディに鞍替えするだろう」と思っていたと思う。そして、東京ベルディと名前を変え、何と、FC東京のホームグラウンドである東京スタジアムに乗り込んできたのである。
FC東京にとっては、とんでもない話である。せっかく地域に根付いてきたところなのに・・・。金満読売が付いたチームが侵略してくるわけで、サポを奪われる危機感を、当然抱いたであろう。しかし、FC東京のサポーターは、馬鹿ではなかったわけで、多分、ヴェルディサポーターに鞍替えした者はわずかであろう・・・いや、居ないんじゃないかな。そんな経緯があるから、FC東京並びにFC東京サポーターは、ヴェルディが大大大嫌いなのである。
ヴェルディサポのブログをみると、「なぜ、負けたチームをあそこまでコケにするのか?」とか「なぜ、ヴェルディだけをそんなに目の敵にするのか」「なぜ、ヴェルディだけには負けられないといつも歌うのか」といった文章があるが、FC東京にとってみれば、ヴェルディはFC東京の縄張りを侵略しに来た敵であり、好きになれるわけがないのである。
そして、川崎市民からは川崎を切り捨てた裏切り者として嫌われ、東京都民からは侵略者として嫌われることになり、その結果が今のJ2チーム並(J2のチームには申し訳ないが・・・)の観客数につながるのである。いくら無料チケットをばらまいても、誰も騙されない。だから、現在、読売の関係者以外でヴェルディサポーターをやっている人たちって本当にすごいと思う。
ヴェルディ川崎は、間違いなく名門であるが、東京ベルディは名門と呼びたくない。我々からみれば、東京ベルディは侵略者=悪、名門ではなくデーモンなのである。ただ、そんなデーモンを倒すのが楽しくて仕方がないのも事実である。東京ダービーは、FC東京サポーターにとって、まさに勧善懲悪の最高に面白いドラマなのである。
ベルディサポの皆様、侵略を受けたFC東京並びに東京サポの気持ちもご理解下さい。こういう経緯があるのだから、大嫌いなのも仕方がないでしょ?(但し、少なくとも私は憎んではいない。憎悪と嫌悪は違うと思う)
多分、土肥も今は生活のためにベルディでプレイしているけど、心の中では嫌ってると思うよ。蕁麻疹で苦しんでいるかも。まあ、好きになろうと、努力はしてるだろうけどね。少なくとも、私はそのように信じたい。
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コメント
面白い意見ですね。同意です。個人的には東京Vは東京「も」見捨てるべきだと思います。集客力の問題もありますが、変な意味で歴史と伝統があるので一度捨てないとダメだと思います。
ただJFL、地域リーグを含めて考えると鞍替えをするには厳しい状況なんですよね。FC東京主催のゲームと東京V主催のゲームで1万人以上の差があるのは情けないです。FC東京、川崎フロンターレが優良クラブになると見切れなかった東京Vはその時点でダメだったのかもしれませんね。
嫌いではありませんが、今の状態はサッカーがつまらないです。サッカーが面白無くて人気が無ければ、お客さんが入らなくて当たり前かもしれません。
投稿: 小魔王 | 2008年6月11日 (水) 20時00分
小魔王さん。同意していただき、嬉しいです。緑を見捨てるべきとのことですが、今季、久々に東京ダービーを観戦し、緑が東京にとって必要悪であることがわかりました。前は「J2へ落ちろ」とか言ってましたが、やはりJ1に居てくれなければ困ります。いずれ悔しい思いをするときが来ると思いますが、ダービーは本当に楽しいです。それから、緑の選手は、ぜんぜん嫌いではありません。とにかく嫌いなのはあの読売という親会社です。先ほどスカパーでダービーの第2戦をやっていましたが、最後の握手のシーンで土肥が近藤を軽く蹴ってました。「また抜きしやがったな。この野郎」と土肥が叫んでいたかどうかはわかりませんが、微笑ましい光景でした。
小魔王さんのブログにリンクしていただき、有り難うございました。私の方にもリンクをのせたいのですが、やり方がわかりません。こんど教えてください。ではまた。
投稿: GoMa | 2008年6月12日 (木) 00時40分
土肥はすっかりヴェルディの選手だよ。御宅のこと「FC」とか呼んでたし。見たでしょ、あのダービーでの逆転勝利後の「すっきりした」コメント。まあ、あの「土肥土肥4失点コール」で土肥が覚醒、レッズ戦では神セーブ。もうFCのこと心にあらずだよ。こちらとしては覚醒させてありがとうというべきかも知れないけど(笑)
正直言って高木義成の方が上だと思ったけど、土肥の方が凄かったね。ご祝儀ありがとう。
投稿: 通りすがり | 2008年9月 5日 (金) 11時33分