« 代表について | トップページ | お受験について1 »

2006年5月19日 (金)

子供の英語教育について

ここでは子供の英語教育についての私見を述べてみたいと思う。今後も色々な方のご意見を伺い、加筆・訂正を加えていく予定である。まずはベースとなる意見を述べることにする。

最近、子供の英語教育を小学校から行うという動きがあるようだが、これには賛成である。これまで、我が国の英語教育は中学校からであったが、そのためかヒアリングやスピーキング教育が不足しており、文法や読み書き中心の教育になっていた。はっきりいって、楽しくない。小学校から教育をはじめれば、ヒアリングやスピーキングから始められるので、英語の楽しさを感じながら学べるようになるのではないだろうか。

ただ、最近の親の教育をみていると、3歳くらいから英語教室に通わせている親がいる。申し訳ないが、私はそういった親を「馬鹿親」と呼んでいる。3歳から英語教室に通わせている親の言い分は、大方、次の通りである。「3歳から英語を学ばないと、ネイティブな英語が話せなくなるから」。はぁ?ネイティブな英語? 自分の子供を国際人に仕立て上げたいらしい。まあ、だいたいこういった親は、自分自身が全く英語が話せない親が多い。根本的に私の考え方と大きな違いがあるのだが、果たしてネイティブな英語は必要なのだろうか? そもそも言語というのは、コミュニケーションの手段であり、通じればそれでOKというのが私の考えである。(藤原正彦氏も、「国家の品格」の中で似たようなことを述べていたような気がする)

また、この「3歳から~」というのも、完全に英語教室の宣伝、口車に乗せられている感がある。本当に3歳から学ばないと、ネイティブな英語を話せないのか。例えば、ネイティブな日本語を話す最たる方々をみてみよう。最初に思いつくのは相撲取りだろう。朝青龍などは、ネイティブどころか、日本人と変わらないくらいの日本語を話す。朝青龍は3歳から日本語を学んでいたのだろうか? デーブ・スペクターはどうだろう? 彼はさすがに英語圏のなまりがある日本語だが、かなり日本語がうまい。デーブは日本が大好きで、学生時代から日本語の勉強をしていたようだが、さすがに3歳から日本語を学んではいないだろう。つまり、必要に迫られて勉強すれば、朝青龍やデーブのようになれるわけで、3歳から学ぶ必要は微塵もないのである。(一方、ジーコは、10年以上も日本にいるのに、未だに通訳をつけている。ただ、ジーコは、日本語のヒアリングは完璧で、かなり日本語をうまく操れるようだ。マスコミに下手なことを話して問題にならないために、必ず通訳をつけているらしい。)

そもそも、米国人は、中国人なまりの英語、韓国人なまりの英語、日本人なまりの英語というものの存在を理解しており、ネイティブな英語を話さないことは、まったく恥ずかしいことではない。むしろ、デーブ・スペクターがそうであるように、多少なまりが有る方が、好感がもてるのではないだろうか。ちなみに、私はボビーオレゴンの日本語が大好きである。

次に、我が国は島国であり、いくら3歳から英語の勉強をしても、小学校、中学校と進むにつれて、英語をコミュニケーションとして使用する機会が激減し、忘れてしまうのだ(勉強を続ければ別だが、子供が成長するにつれ、親の言いなりにならなくなり、ほとんどの子供は英語教室をやめちゃうのではないだろうか)。私の知人で5歳までドイツにいて、ドイツ語がぺらぺらだったが、高校生になってすっかり忘れてしまったという奴がいる。全く覚えていないそうだ。とにかく言語というのは、使わなければどんどん忘れてしまうのである。それに、米国でその時に流行っている言葉やジョークなどがあり、これは米国にいないと理解できない。

私の友人で海外勤務になっている奴らは、皆、英語が上手くなり、ちゃんとビジネスをやっている。「こいつの英語力で海外に行って大丈夫か?」と思っていたやつも、一緒に海外旅行に行けば、私の通訳である。英語圏での勤務になれば、嫌でも勉強するし、1年もそこに住めばかなり話せるようになる。また、米国人の恋人ができれば、松田聖子のように英語が上手くなる。英語は、必要に迫られたときに勉強すればいいのである。まあ、お金が有り余っていて、使い道がないから3歳児から英語教室に通わせるというのであればいいが、私に言わせれば、3歳児なら、スイミングクラブとかもっと体力づくりの方面にお金をかけた方がいいのではないかと思う。

私が英語塾を経営していれば、間違いなく次のようにPRします。「英語は3歳から、いや2歳から習わせないと、ネイティブな英語は話せませんよ」。これは宣伝文句なんです。皆さん、惑わされないようにしましょうね。

|

« 代表について | トップページ | お受験について1 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 子供の英語教育について:

« 代表について | トップページ | お受験について1 »