退院
4月12日。ついに退院の日を迎えた。もう、感染症の恐れがないということ。一安心。次に不安なのは費用。4人部屋とはいえ、10日近く入院していたわけで、30万円は覚悟していた。実際は15万円程度。思ったより安くて助かった。あれだけの手術、あれだけの看護で15万円だから、印象としては非常に安い。日本の医療制度を改めて見直す。担当のT先生に会い、「来週、抜糸しますので外来に来てください」とのこと。了解し、先生やお世話になった外科の看護師さんらに別れを告げる。
タクシーで帰ってもよかったが、かみさんの父が車で迎えに来てくれた。さあ、帰ったらビールが飲めるぞ。そのまま家に直行。すぐさまビールを飲み干す。ごく、ごく、ごく・・・・。刑務所から出所した高倉健状態。うめ~。ピザが食べたい。とにかくジャンクフード系が食べたい。それからお刺身。今日は全部食べるぞ。そして、何よりも嬉しいのは犬に会えること。すぐに自分に飛びついてきてくれた。ただ、今までは何かあれば看護師さんがやさしく対応してくれたが、もう看護師さんはいない。サッカーで骨折した私に、家族はとても冷たい。「新聞をとって」と言っても、看護婦さんのように笑顔で「はい」と言ってくれない。家の中を歩くのも松葉杖ではとても不便。特に2階への上り下りが大変。一度油断してバランスを崩し、階段の3段目くらいからこけた。これにはさすがに焦ったが、何とか左足を守りきり、事なきを得た。危うく再手術だった。
シャワーを浴びるのも大変。左足の患部にビニールを巻く。更衣室に椅子を用意してもらい、そこに座りながら衣服を脱ぐ。なんて不便なんだ~。五体満足の有り難みをほとんど感じることなく生きてきたが、このような身になって改めて五体満足の有り難さを痛感する。乙武君は本当に大変だと思う。
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