私が一番危惧しているのが、「地元の中学校に行かせると馬鹿になる・不良にある」との考えを、多くの親(特に母親)が持っているという点である。確かにうちの娘は地域の公立中学校と公立小学校に通っているが、特に中学校には不良がいっぱいいるし、地元の評判も芳しくない。それでも私は、前述の理由から小学校で受験勉強をさせる気がなかったというのもあるが、娘を喜んで地元の公立中学に送り出した。
「馬鹿になる」との意見は論外だが、「不良になる」との不安は理解できなくもない。確かに、腐ったミカンの論理ではないが、不良が多いところに入れれば、不良になる可能性は高まる気がする。ただ、私が思うに、子供が不良になる原因の99%は親のせいだと思っている。これは、統計的に調査したわけではないので、正しい数字ではないが、言い方を変えれば、親はそのように考えておいた方がいいということである。最も悪いのは、“両親の不仲”である。親の離婚がきっかけで子供が不良になるケースは非常に多いと思うし、私の友人で不良化した奴らは、全員親が離婚している。子供が家に帰ると、両親はいつも喧嘩している。父親は、ほとんど家に帰らない(仕事であっても駄目)。父か母のどちらかが浮気をしている(ばれなければいい)。親がこういった状況にあれば、当然、子供は反発したくなる。そして駄目親の例。両親とも仕事に出る(これは仕方がないケースがあるかもしれないが、子供が寂しい思いをすることには変わりがない。なぜ両親ともに働かなければならないのかを、しっかりと子供に理解させる必要がある。とても難しいことである。)。子供に「お前は○○の子供なんだから、考えて行動しろ」と言う。この○○に入るのは、警察官、医者、教師、弁護士、政治家など、先生呼ばわりされる職業が挙げられる。とにかく、子供が不良に進む第一歩は、親の愛情に対する飢餓感から始まるのだ。
それでは、親の愛情ってなんだろうか?簡単に言えば、“子供を愛する心”であるが、これが非常に難しい。「お前には最高の教育を受けさせたいから私立に通わせてるんだよ。お金がかかるけど、お母さんも一生懸命働いて学費を稼ぐからね」という台詞。一見、愛情にあふれているようだが、子供にとっては、母親が家にいてくれる方がどれだけ嬉しいか。子供を理由に、オメーの欲望を満たしてるだけだろ!と私は言いたい(女性に社会に出るなと言っているわけではない。女性の社会参加論については改めて述べることにする)。「お前が寂しくならないように、欲しいものは何でも買ってあげるからね」という台詞。これは論外であるが、意外にこういった親は多いのではないか。小中学校の時期に携帯電話を買い与え、通話料も払ってあげているような親は、これと大差ないと思う。こういったのは間違いなく愛情ではない。私が思うに、愛情とは“少しでも子供と一緒の時間をつくってあげようと努力すること”だと思っている。いつもべたべたする必要はないが、そういった姿勢を時々でも示していれば、子供は感じ取ってくれるはずである。私は、小学校1年で父親が死に、小学校から母親が働きに出ていたが、私の母親は飲んで帰ってくることがほとんど無かった。それだけのことだが、「早く帰って、子供にご飯を食べさせなきゃ」という姿勢が痛いほど感じられた。だから、母親の愛情を痛いほど感じられたし、不良になる気は全くおきなかった(不良の友達は、中学校、高校と沢山いたけど)。それに習い、私はとにかく食事はできるだけ家族でするように心がけている。サラリーマンではないので、今まで、夕食はほとんど家族で食べている。基本的に、子供は寂しがり屋であり、いつも自分を見ていてほしいのである。だから、親が自分を見てくれていないと思えば、その確認をする。それが、ちゃんとした訴えであればいいけど、不器用な子供は、万引き等の不良行為に走ることで、本当に自分を心配してくれるのか確認するのである。そして、それが癖になり、果てしなく不良化していく・・・。
私は声を大にしていいたい。基本的に親がちゃんとしていれば、子供は不良になんかなりません。ただ、このちゃんとしているというのは、ちゃんと働いているとか、高学歴であるとかといった意味ではないですよ。両親が仲良しで、いつも子供の近くにいようと努力してくれている親のことです。
次にいじめの問題。「あんな公立中学に行けば、うちの子がいじめられるのではないか」という不安。私は、子供がいじめられる原因の80%は、いじめられる子供のせいだと思っている。80%とちょっと控えめなのは、現実として、身体障害があるからいじめられるとか、精神障害だからいじめられるとかがあるからである。それは別にして、いじめられる子には、それなりの理由がある場合が多い。すぐに自慢する子、裏と表がある子、すぐに切れる子、すぐに暴力をふるう子・・・。でも、こういった子の多くはストレスが原因でそいった行動に出ており、そしてそのストレスをかけているのは、やはり親なんですよ。前に述べたように子供に寂しさを感じさせている親。勉強の仕方を教えていないのに、勉強しろとしか言わない親。申し訳ないけど、私の経験では、先生と呼ばれる職業の子供に、嫌な奴が多い気がする(もちろん、いい奴もいた)。親が子供に過剰なストレスを与え、子供がそれをコントロールできなくなり、嫌な奴へと変貌してしまう。そして、いじめられっ子、いじめっ子へと走っていく・・・。
私は声を大にしていいたい。基本的に親がちゃんとしていれば、子供はいじめっ子にもいじめられっ子にもなりません。ただ、このちゃんとしているというのは、ちゃんと働いているとか、高学歴であるとかといった意味ではないですよ。両親が仲良しで、いつも子供の近くにいようと努力してくれている親のことです。くどいぞ。
そして、学校に不良がいると言うことは、子供にとってとてもいいことなんですよ。社会を見てください。ヤクザやちんぴらみたいな方々が、うろうろしている。世の中には、色々な職業の人、色々な考え方の人、色々な知能指数の人がいるんです。医師、弁護士、役人、教師、サラリーマン、自転車屋さん、酒屋さん、電気屋さん、ヤクザ屋さん・・・そして、社会に出れば、こういった色々な方々と渡り合っていかなければならないんです。だいたい、役人や教師などは、自分と同じ職業の人としか飲みに行かない。どうも、それ以外の職業の人間は、下等だと思っているふしがある(これも、全てではないですよ)。私は、自分の子供を、そんな子供にしたくない。学問の前に、世の中には色々な人間がいるということを学ばせ、どうやったらそういった方々と仲良くできるか、どうやったらそういった方々と渡り合っていけるかを学んで欲しいのです。それには、公立はうってつけですよ。
こんな母親を見ました。子供の前で電線工事のおじさんを指さし、「公立中学(ここには地元中学の具体的な名前が入ります)に行くと、あんな人になっちゃうのよ」。はぁ?電線工事のおじさんがいるから、おめーらは電気器具を使えるんだろが!「ああいった危ない仕事をしているおじさんがいるから、アンパンマンを観られるのよ」と言うべきだろが!!!これは、大大大大大馬鹿親ですね。そして、うちの娘の公立小学校に、精薄児童のための学級ができることが決まったとき、「うちの子供に何かあったらどうするの?」と怒鳴り込んできた親がいたそうです。これも、大大大大大馬鹿親ですね。確かに日本人の多くは精神薄弱に対する理解が乏しく、誤解している方が多いようですが、精神薄弱の子供はとても純粋で、皆いい子なんですよ。統合失調症などの精神障害とごちゃまぜにしてるんですね(統合失調症でも、攻撃的な方は一部です)。自分の子供にそれを理解させるのにとてもいい環境になろうとしているのに・・・。要は、小学校、中学校から純粋培養で育つと、そんな親になってしまうわけですよ。いくら東大に入っても、そんな世間知らずじゃ話にならないわけで、その辺りのところが全く理解できていない親が多いのです。
だから私は、子供を私立の小学校・中学校へは絶対行かせません。
まだまだ、書きたいことがあるので、つづく