オイルマネーの恐怖
名古屋のエースストライカーであるダビが、中東のチームに移籍することが正式に決まった。東京は12日に名古屋戦を控えており、監督交代で揺れた神戸に引き続いて激震の相手と対戦することになる。ダビは18日の京都戦まで出場するらしく、東京戦に出場してくることはほぼ間違いないであろう。神戸は、監督交代で並々ならぬモチベーションで挑んできたが、戦術が定まっておらず、東京に吉と出た。さて、名古屋はどうなるであろうか・・・。
まあ、今後を見据えれば、名古屋からダビがいなくなることは、ナビスコカップを争う相手の戦力が大きくダウンするわけで、どちらかといえばラッキーであろう。ダビとケネディの2トップが機能すれば、かなりやばいと思っていた。ただ、いつ中東の魔の手が東京(カボレかな)に伸びてくるかもしれないわけで、喜んでばかりはいられない。
ダビの移籍に伴い、名古屋には7億円の金が入ってくるらしい。ナビスコカップ優勝7回分の賞金額と同じである。恐るべきオイルマネー。名古屋は、シーズン途中にオーストラリア人のケネディを獲得しており、ダビがいなくなることを見越しての補強だったようだ。
オイルマネーの恐怖から、どうやってチームを守っていけばいいのか。下手にゴールを量産する外国人を獲得すると、すぐに中東に狙われる。これまで、エメルソン、マグノアウベス、バレーなど、数多くのスーパーストライカーが中東へ去って行った。カボレも中東のチームが狙っているという話があったが、幸か不幸かカボレはさほどゴールを量産しなかったため、中東のチームも本気にならなかったようだ。ダビは札幌時代に16ゴールをあげ、今期も既に10ゴールをあげており、あまりにも目立ちすぎたのだろう。
「ブラジル人には義理がないのか」「チーム愛がないのか」と言いたくなるが、彼らもプロだし、それは給料の高い方に行きたがるのは当然であろう。そもそも日本に来る理由が金銭重視だからだろうし、韓国→日本→中東というドリームコースができているのかもしれない。
さて、そこでJリーグはどうすればいいのか。まずはJリーグをより魅力あるリーグにしていくことであろうが、オイルマネーに勝る魅力を打ち出すことは、一朝一夕でできることではない。姑息な方法だが、当面は、ゴールを量産しないMFタイプの選手やDFタイプの選手を中心に獲得するのがいいかもしれない。FWを外国人頼みにしなければ、それだけ日本人のストライカーが育成される。また、カボレのようにゴール数こそ少ないが、存在感があり、自分がおとりとなって他の選手のゴールに結びつけるようなプレイをしてくれる選手もいいと思われる。そういう意味においてカボレは当たりの外国人だったのであろう。韓国で得点王になり、日本でもすぐ得点王になっていれば、すぐに中東に連れ去られていたに違いない。
それにしても、契約の段階で何とかならないものだろうか。シーズン途中に主力級の選手を奪い取って行かれたらたまったものではない。このままでは、優れた外国人を獲得しても、すぐにオイルマネーで奪われてしまう。やみくもに優れた外国人を獲得すればいいという時代は終わった。また、助っ人を、ブラジル人に偏重しすぎている状況を改める必要もあるであろう。Jリーグは、オイルマネーに向けて思い切った対応策を講じる時期に来ていると思われる。

